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「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川で洗濯を…」
昔話の導入よろしく、かつての日本では「男性が外で働き、女性は家を守る」というのが当たり前でした。
時代は代わり、女性の中にも「働きたい人・専業主婦になりたい人」と、2つのタイプが混在していているようです。いざ結婚となったとき、あなたの彼は専業主婦を望むのか、または共働きを望むのか。男性の本音に迫っていきます!

未婚男性の8割が「妻に働いて欲しい」と思っている!?

とある調査によると、結婚後も妻に働いてほしいと思っている男性は、なんと8割にものぼるそうです!「パートタイマーで働いて欲しい」が50%を超え、次いで「フルタイムで働いて欲しい」も30%弱の結果となっています。

昨今の男性の草食化でこうなってしまったのか…?と思う人もいるかもしれませんが、それは違います。

このアンケートでは、「自分の収入だけでは経済的に厳しい」と答えた男性は全体の70%近くにのぼりました。明らかに経済的な理由で共働きを望んでいるという感じがしませんか?

非正規雇用も増えている現代社会では、年収が200~400万円という男性は多数派を占め、400万円以上の年収の結婚適齢期の男性は、25%に満たないという指標も。
男性一人では男性自身の生活も成り立たないほど、苦しんでいる若者が増えているという結果、「妻にも働いて欲しい」という男性が増加したのだと考えられます。

「1人では食べられないが2人なら食べられる」という考えの若者は多く、一人暮らし同士のカップルでは、同棲するカップルも増えていますよね。これは実際、経済的な理由が影響しているのかもしれません。

かつては、女性は家を守る存在として「働くな」という亭主関白も多かったのですが、今や妻を専業主婦にするのは一種の憧れやステイタスになりつつあります。「何も持たなくていいから、俺についてこい」なんて言える男性は、ほんの一握りになってしまったといえるでしょう。

いつどうなるかわからない世の中だから…

現在はしっかりと男性が稼いでいる場合でも、「会社がいつどうなるかわからない」と、不安を抱いている男性は多いです。
その時のためにも、女性には正社員でいて欲しい、パートでもいいから働いていて欲しい、働けるうちは稼いで欲しいと、男性は考えているようですね。

結婚後、夫の身に何かあったら、その時は女性が稼ぐことになるのですから、無理もないかもしれません。この不安定な世の中、終身雇用制のない世の中では、念の為に共働きを選ぶという家庭が増えても当然なのかもしれませんね。

経済的理由以外の「妻に働いてほしい理由」とは

もちろん、経済的理由以外にも妻に働いて欲しいと思っている男性はいます。
「好きな仕事を続けて欲しい」「家事だけでは息が詰まってしまうだろうから」という意見が多く、「社会との関わりを持って欲しい」という男性も3割ほどいました。

最近は晩婚化している傾向にありますから、一度社会を経験した女性が、家に閉じこもりっぱなしでは良くないと考える男性が多いようです。男女の関係を対等に考える男性が増えたことが影響しているのかも。結婚しても働きたいという女性からすると、とてもいい旦那様ではないのでしょうか。

稼いで欲しいけど、稼ぎすぎて欲しくない男の本音

妻にパートでもいいから働いて欲しいと考える人の多くは、子育て費用に充てたいから、自分の小遣いくらいは自分で稼いでほしいからと考えている人が多いようです。

妻にどれくらい稼いで欲しいかというと、年収200~300万円が圧倒的に多く、扶養控除枠を超えて、ガッツリ稼いでほしいと考えている事がわかります。

しかし、これが難しい男心で、「自分よりは稼がないで欲しい」と思っている男性が多いのも事実。フルタイムの仕事はやめてもらい、パートに移行してもらいたいという男性の意見も実際に多いようですが、納得できますね。

少数派?妻に働いて欲しくない理由とは

結婚後、妻に働いてほしくないと考えている男性は全体の2割ほど。
かなりの少数派ですが、彼らはどのような理由で働いてほしくないと思っているのでしょうか。

働いてほしくないと考えている男性の中には、「共働きになったら、すれ違いが増えそう」とか、「家事が大変だと思うから」という意見がちらほら。確かに、最近は離婚率も上がっていますから、すれ違いは極力避けたいと考える人も多いのかもしれません。

中には、「男は働きに出て、女は家庭を守れ」という古風な意見の方もいるようなので、少し考えものかなと思いますが…。

妻に働いてほしくない男性の年収は?

意外だったのですが、妻に働いてほしくないという男性と年収の多さには関連がないのだとか。てっきり「妻に働いてほしくない」なんていう人は、高収入の人の余裕がある人の話だと思っていましたが、実は違うそうです。

最近は保育園の待機児童の問題や、産休や育児休暇の問題などがあり、女性が働きやすくなるような社会づくりが各所で語られているように思います。しかし、社会がどうあれ、男性には男性の考えがあるということも忘れてはいけません。

結婚前に話し合おう

女性がどんなに「男性の収入がいまいちだ」と思っていても、男性はあなたに専業主婦を望むのかもしれませんし、収入がたくさんあっても、「パートに出て欲しい」と頼まれるのかも。

2人の付き合いで結婚が見えてきたなら、結婚後の生活をどうするのか、しっかりと2人で話合うことが必要かも知れませんね。